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  • 2018年03月02日 (金)
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    第14回荻窪音楽祭

    2006.11.19 - 演奏会案内

     於:JR荻窪駅西口広場


    小雨の中の決意

    パーカッションからの見た当日の様子を簡単にレポートしたいと思います。

     朝、家を出たときはまだ雨が降っていませんでした。「どうか演奏が終わるまで持ちますように」 がと祈っていましたが、それも叶わず、昼には雨が降っていました。時間ギリギリまで様子を見ていたのですが、止む気配は全くなく、私自身、「中止かな」とあきらめかけていました。

     しかし、「軒下でやろう」という指揮者からの提案が。みんなも首を縦に振り、全員楽器を組み立て始めます。楽器が雨に濡れてしまうリスクはありましたが、大英断だったと思います。それに、楽しみにして聴きにいらしてくれた方々もいるわけだし、演奏する機会がなくなってしまうなんて悲しいじゃないですか。

     場所の都合上、変則的ではありますが、木管楽器、トランペット、ユーフォニアム、テューバは荻窪ルミネ側、パーカッションは正面入口階段の下に。ホルンとトロンボーンのみが駅側の軒下と、配置はまるでバンダ(※別働隊。客席や舞台袖で演奏するアンサンブル)でした。
     パーカッションは本来なら金管楽器の後ろで堂々と構えていなければいけないのに、今回は階段の下ということで存在感が皆無に等しいのが非常に残念でした。

    ファンファーレで開演

     さて、チューニングが終わって『グランドマーチ』で開演。トランペットのファンファーレ、カッコよく決まってました。途中のドラムマーチはおいしいといえばおいしいのですが、スネアドラムを担当していた私は緊張のあまり、久々に腕が震えました。この曲は作曲者の小長谷宗一さんが音大で打楽器を専攻していたこともあり、パーカッションパートにとってはかなり手強い曲でした。

     続いてドヴォルザークの『スラヴ舞曲集』。
     「聴くと簡単そうでも、演奏してみると難曲」というものは結構ありますが、この曲もその期待(?)を裏切らない難しさにびっくり。みんなが旋律を吹く中、シンバルとバスドラムはひたすら2分音符をたたく。譜面をもらって合奏したときはよくリズム間違ったり、くり返し記号を見落としたりしました。
     それに場面転換がやたら多く、「スーピッド・ピアノ(突然ピアノでしたよね?)」にも結構苦しめられました。本番では集中力切らさずによく演奏し切ったと思います。
     しかし、こういう曲はたくさんあるし、絶対に避けては通れない道なので、「場面転換のところはきっちり転換できるようにする」のが今後の課題でしょうか。

     そんなこんなで演奏が終わりました。
     吹奏楽をやってて初めて「軒下演奏」を経験し、それはそれで楽しかったのですが、やはり所定の位置で演奏したかったです。来年は晴れるかなぁ、というか、晴れてほしいです。

     実行委員の挨拶の後、そそくさと楽器を片付けて記念撮影〜解散となり、一行は第二の本番(打ち上げ)会場へ向かうのでありました。

    文責・企画班



    ―演奏曲目―

    『グランドマーチ』(小長谷宗一)
    『歌劇「フィガロの結婚」序曲』(W.A.モーツアルト)
    『スラブ舞曲集』より(A.ドヴォルザーク)
        【第1集(作品46)第1番 ハ長調、第3番 変イ長調 、第8番 ト短調】
        【第2集(作品72)第2番 ホ短調】


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      第3回定期演奏会

      2006.06.18 - 演奏会案内

      於:なかのZERO大ホール  

      少しの不安と緊張と

      第3回定期演奏会の画像1前日からしとしとと降り続く雨は、もしかしたら本番前のちょっとしたゴタゴタを洗い流してくれたのかもしれない。
      まあ、とにもかくにも準備の段階からリハーサル、本番にいたるまでSWHE(杉並ウインドハーモニーアンサンブルの略称)らしかったといったところか。

      時折、ざあざあと音を立ててアスファルトを深い群青色に染め上げる雨は、リズムよく降る。お客さんが来てくれるかどうかの不安と荷物や衣装が濡れる不安の両方をかきたてると同時に、盛り上がりすぎた気分をちょっとだけクールダウンさせてくれたと言えるだろう。似合わないことに、神妙な顔をしている人々もいたから。
      集合場所は外だったから、雨に打たれながら、「本番が始まる6時間も前から緊張してどないすんねんな」とぼくはちょっとクールに辺りを眺めつつ、「傘さすのもめんどくさいよなぁ」と考えごとをしていた。
      そんな午前8時。本番を控えて緊張した面持ちの面々が続々集合する中、豪華に髪を結い上げた自称キヨコン(清いコンダクター)が登場。ふわふわとしたカンジで出現した彼女もやはり緊張しているのか、テンションが高く、今にも踊りだしそうな勢いであった。ふだん、彼女が踊るのがワルツだとしたら フラメンコでも踊りだしそうな勢いだ。だが、今回の定演の選曲の中にはワルツもフラメンコもないわけであり、踊りださないといいなぁ、という不安がよぎる(笑)。

      その後、なんとかして大きく時間が押すこともなくステージ準備は終了し(むしろ早めに終わってたりする)、「さぁリハーサルを始めますよー!」という段階で、これまた事件らしきものが発生。集合したときに人数確認をしたのだが、なんとこの段階で足りないヒトがいるのである! そんなところもSWHEらしい(笑)。
      「焦っちゃいけない、落ち着かないと……」

      運よく、ぼくは本番だからといって緊張することなどほとんどないのだが、見渡してみればけっこう緊張で固まりつつある人の姿が見える。こうなるともう悪循環である。「落ち着かないと!」と冷静になろうとすればするほど、リハーサル中の演奏は事故(≒演奏ミス)多発であった。
      「これで本当に本番をやってもいいのかっ!?」
      ……いいんである。なにせ、このSWHEに集まった人たちときたら、本番になるとヘンな集中力見せるから。

      本番の魔力

      第3回定期演奏会の画像2かくして、本番は始まった。
      第1部は吹奏楽曲ステージ。
      1曲目は『パクス・ロマーナ』。しょっぱなのファンファーレ。身内のひいき目なのかもしれないが、たぶんこれでみんなふっきれたのだと思う。そう思わせる爽快なファンファーレだった。脳天がビリビリ、としびれるような吹奏感が突き抜け、それに乗っかっやろうという気分を醸し出していた。その瞬間、みんなが演奏会の成功を確信したのだろうと思う。
      小さな事故はたしかにあったと思うが、人間味のある事故だったんじゃないだろうか。完璧な演奏は機械にでもしてもらえばよい。どうせ人間が演奏するんだもの、人間らしく感情のある演奏ができればそれでいいじゃない……これは個人的感想ですけれども(笑)。
      『パクス・ロマーナ』が終わったとき、コンダクターが語りかけてきたのが印象的でした。「だいじょうぶそうね」とひとこと。後に本人は「思わず口に出しちゃった」と言っていましたが。


      第3回定期演奏会の画像3
      ステージ第2部はNHKの大河ドラマ曲集。
      MCには着物姿のお姉さんが登場。彼女、1部ではキッチリ楽器吹いてたんです。あの15分の休憩でどうやって着物を着付けたのかっ!? それは着付けの専門家(団員のお母さま)がいたからに他ならないのであるが、それにしても15分で余裕の変身だったのである。

      第3回定期演奏会の画像4さてさて、現在放映中の『功名が辻』のテーマから始まった大河ドラマ曲集であるが、雰囲気は出せたんじゃないだろうか。「技術以上の選曲をしてしまった」と練習時はあれだけ思っていたのに、この本番の集中力はいったいなんだろう。
      曲も進み、だんだん盛り上がってきたところでクライマックスの『新撰組!』である。もともと唄入りのこの曲。クライマックスにかけて、「誠」の文字を掲げた旗とともに紋付袴を身にまとったテノール歌手が登場。曲が一気に引き締まるのを感じる。やっぱりプロは違う。お客さんの視線がさっと彼に向かうのを感じつつ、歌声を邪魔しないように丁寧に演奏を紡いでいく。本番の魔力は本当にすごい。


      第3回定期演奏会の画像5
      第3部の最終ステージは『アルルの女―第2組曲』を演奏。
      「女子の衣装にご注目」といったところから始まる第3部、まるで “キャッツアイ”3姉妹のよう、とツッコミが入ったパートもありましたが(笑)、俳優さんの語りを交えて演奏するという、吹奏楽では類を見ないタイプのステージでした。
      演奏のことはさておき(コラコラ)、ゆったりと歩きながらプロローグを語り始める俳優さん。息を呑む音がホール全体を包み込み、緊張感が増していく。それほどまでに語りはすばらしかった。途中、彼は胸元に付けていたマイクの調子がいまひとつだと思ったらしく、即座に手に持ち替えて語りを継続。その姿にプロ根性を見たような気がします。

      曲とともに俳優さんの語りで展開する物語は、村祭りの最中、「想い人が手に入らぬくらいなら」と自ら命を絶とうと、ある青年が高いところから飛び降り、死んでしまう。死に急ぐ息子を止めようと母親は追いかけるのだが、間に合わない。嘆き悲しむ彼女は息子の亡骸を抱きしめるばかり――。曲は最高潮に盛り上がっているのに、ストーリーは主人公の死でしめくくられるというこの物語は、俳優さんの叫びを合図に照明が暗転、ステージは幕となる。
      ……自画自賛ではあるが、これほど練って作り上げられる舞台は、ほかにはないに違いない。それくらい、いい演奏会だったと自負してもいいと思う。

      たぶん、誰に聞いても同じ意見だろう。本番は、今までの中で一番いい演奏だった。
      よく言われるが、どんなにがんばっても練習でできないことは本番ではできない。
      ところがどっこい、このメンバーは練習でできなかったことを本番では当然のようにやってのけたりするのである。「ワタシ、本番に弱いんです……」そんなことを言っていた人間でさえ、それをやり遂げてしまうのである。そんなみんなが、「ぼくはだいすきだー!!(もりたけんさく風)」。

      そして、打ち上がる

      演奏会を終え、後片づけも想像以上に順調に終了し、おそらく無理であろうと思われていたお客さまの送り出しも、一部の人間だけであろうが、することができた。本番の集中力ってホントにステキなものである。
      すべての予定を終え、メンバー解散を前に俳優さん、テノール歌手さん、ステージマネージャーさん、受付のお手伝いの方、撮影班の方々、プロデューサー、ディレクター各氏から感動的な言葉をもらったことは、忘れられないと思う。みなさんとても好意的に我々に力を貸してくれたとことを改めて知った。「たくさんの人が力を貸してくれることは当然ではないこと、それを忘れずに精進していこう」と一同改めて誓ったことだろうと確信している。

      演奏会終了の充実感を胸に、外はちょっと豪雨(微妙な表現)であったが、再び集結した一同は打ち上げへとなだれ込むのであった。このメンバーと一緒に楽しく楽器が吹けて、楽しく本番をこなし、楽しく打ち上がる(笑)。
      このまま、みんなであちこちで打ち上がれるといいなぁ、と心から思うグロクラ(グロいクラリネット)男子なのであった。

      おしまい。 

      文責・企画班



      ―演奏会曲目―

      【Stage1. 吹奏楽オリジナル楽曲】
      パクス・ロマーナ(松尾善雄)
      フランス組曲より(D.ミヨー)
       lV) Alsace-Lorraine(アルザス・ロレーヌ)、V)Provence(プロヴァンス)
      吹奏楽のための一章(堀内俊男)
      たなばた(酒井格)

      【Stage2. NHK大河ドラマ曲集】
      功名が辻(平成18年)
      炎立つ(平成5年)
      利家とまつ(平成14年)
      新撰組!(平成17年)

      【Stage3. アルルの女 第二組曲(作曲:G.ビゼー/ Arr:A.リード)】
      I. Pastorale(パストラール)
      II. Intermezzo(間奏曲)
      III. Menuet(メヌエット)
      IV. Farandole(ファランドール)

      【アンコール曲】
      IV. Farandole(ファランドール)

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