第14回荻窪音楽祭
2006.11.19 - 演奏会案内
小雨の中の決意
パーカッションからの見た当日の様子を簡単にレポートしたいと思います。
朝、家を出たときはまだ雨が降っていませんでした。「どうか演奏が終わるまで持ちますように」 がと祈っていましたが、それも叶わず、昼には雨が降っていました。時間ギリギリまで様子を見ていたのですが、止む気配は全くなく、私自身、「中止かな」とあきらめかけていました。
しかし、「軒下でやろう」という指揮者からの提案が。みんなも首を縦に振り、全員楽器を組み立て始めます。楽器が雨に濡れてしまうリスクはありましたが、大英断だったと思います。それに、楽しみにして聴きにいらしてくれた方々もいるわけだし、演奏する機会がなくなってしまうなんて悲しいじゃないですか。
場所の都合上、変則的ではありますが、木管楽器、トランペット、ユーフォニアム、テューバは荻窪ルミネ側、パーカッションは正面入口階段の下に。ホルンとトロンボーンのみが駅側の軒下と、配置はまるでバンダ(※別働隊。客席や舞台袖で演奏するアンサンブル)でした。
パーカッションは本来なら金管楽器の後ろで堂々と構えていなければいけないのに、今回は階段の下ということで存在感が皆無に等しいのが非常に残念でした。
ファンファーレで開演
さて、チューニングが終わって『グランドマーチ』で開演。トランペットのファンファーレ、カッコよく決まってました。途中のドラムマーチはおいしいといえばおいしいのですが、スネアドラムを担当していた私は緊張のあまり、久々に腕が震えました。この曲は作曲者の小長谷宗一さんが音大で打楽器を専攻していたこともあり、パーカッションパートにとってはかなり手強い曲でした。
続いてドヴォルザークの『スラヴ舞曲集』。
「聴くと簡単そうでも、演奏してみると難曲」というものは結構ありますが、この曲もその期待(?)を裏切らない難しさにびっくり。みんなが旋律を吹く中、シンバルとバスドラムはひたすら2分音符をたたく。譜面をもらって合奏したときはよくリズム間違ったり、くり返し記号を見落としたりしました。
それに場面転換がやたら多く、「スーピッド・ピアノ(突然ピアノでしたよね?)」にも結構苦しめられました。本番では集中力切らさずによく演奏し切ったと思います。
しかし、こういう曲はたくさんあるし、絶対に避けては通れない道なので、「場面転換のところはきっちり転換できるようにする」のが今後の課題でしょうか。
そんなこんなで演奏が終わりました。
吹奏楽をやってて初めて「軒下演奏」を経験し、それはそれで楽しかったのですが、やはり所定の位置で演奏したかったです。来年は晴れるかなぁ、というか、晴れてほしいです。
実行委員の挨拶の後、そそくさと楽器を片付けて記念撮影〜解散となり、一行は第二の本番(打ち上げ)会場へ向かうのでありました。
―演奏曲目―
『グランドマーチ』(小長谷宗一)
『歌劇「フィガロの結婚」序曲』(W.A.モーツアルト)
『スラブ舞曲集』より(A.ドヴォルザーク)
【第1集(作品46)第1番 ハ長調、第3番 変イ長調 、第8番 ト短調】
【第2集(作品72)第2番 ホ短調】
- 2006年11月19日 (日)
- 00:25
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